目次
Toggle1.自動組立機とは
自動組立機とは組立を全て自動で行う機器のことです。
人が工具を持ってボルトを回して組み立てたり、組立手順を考え部品を選別するといった作業を機械に置き換えることによって、省人化や生産スピードを向上することができます。
2.自動組立機の種類
自動組立機にはライン型とターンテーブル型があります。
ライン型
ライン型は各工程が直線状に並んだ構成のものです。
直線状にパーツフィーダや打ち込み装置、ネジ締め装置などが配置され、各工程で組立や検査が行われた後、次工程へ送ります。
各ユニットは直線状に並んでいるため、レイアウトがし易く、メンテナンス性に優れていますが、ターンテーブル型より広いスペースを確保しなければならない場合があります。
ターンテーブル型
ターンテーブル型は回転する円盤の周囲に各工程の機能を配置し、円盤の回転によって、順次、組立てる仕組みです。
円周上には搬入工程から組立順に部品供給や組立、検査などのユニットが配置され、最後に排出工程へと送られます。
ターンテーブル型は、大きな製品や工程が多い組立には向いていません。
3.自動組立機のよくある質問
多品種対応は可能でしょうか?
ワークの種類・形状によっては不可能な場合もありますが、段替えの自動化から段替えなしで対応できることもありますので、ご相談ください。
タクトタイムはどのくらいになりますか?
どれくらい短縮されるかは計算してみなければわかりませんが、お客様の要望に沿うような設計を心掛けています。
まずは、現状のタクトタイムと目標タイムをお聞かせください。
供給部品の範囲(サイズなど)はどれくらいまでですか?
主に指で摘める大きさから手で持てる程度まで対応していますが、大きな部品や重い部品も検討いたしますので、まずはご相談ください。
納期はどれくらいかかりますか?
納期については、ヒアリング後にご提案いたします。単純なもので数ヶ月、大掛かりなものだと1年かかるケースもございます。
導入後のサポートまで対応可能ですか?
もちろん対応しています。メンテナスから改造まで幅広く長期的にサポートいたします。
図面支給で加工から組み立てまでできますか?
はい。対応しています。部品調達から加工、組み立てまで一貫して対応いたします。
生産ラインの一部でも引受可能ですか?
完成品(Assy)組立ラインではなく、部分(Sub Assy)組立機だけでも対応いたします。前工程からの引取から、後工程への受け渡しまでを含めて、詳細打合せを行い設計いたします。
他社で製作した設備の修理や改修は可能ですか?
可能です。積極的にチャレンジしています。ただし、他社様の場合、使用部品やシステムを理解するのに少しお時間がかかるのと、設計をすべて理解しているわけではありませんので、対応できない場合もございます。その場合は、設備のリニューアルも含めてご提案いたします。
どのような製作実績がありますか?
一部ホームページで公開していますので、そちらをご覧ください。公開できない事例についても、口頭でお話させていただきますので、お気軽にお問い合わせ下さい
4.自動組立機の機能について
自動組立機は次のような機能があります。
接合(ネジ締め、コネクタ、打ち込み、接着、カシメ、溶接など)
搬送されたワークに、接合する部品を自動で配置し、接合します。
主に、接合する部品は水平や垂直に動くロボットによってワークに運ばれます。
自動組立機には、部品を固定する治具や加工に使用する治具、加工器具が組み付けられています。ネジ締めの場合は、ナット形状に合わせた治工具が機器に取り付けられており、モータによってドライバーを回転してネジを締めます。
位置決め(レーザー、カメラ、座標、ガイドなど)
搬送機器は部品を送る動作と、所定の位置に止める機能が必要です。加工する工程や組立をする工程では、一旦、部品の搬送を定位置に止めなければなりません。
定位置に止める方法として、サーボ機構による停止や、レーザー、カメラ、座標、ガイドによる位置決めがあります。
加工(カット、曲げ、収縮など)
自動組立機は加工された部品同士を組み立てることが多いですが、場合によって加工工程を組み込むこともあります。
加工工程ではレーザー加工機や打ち抜き機で製品の形状に加工し、後工程で組立をします。
排出、払い出しなど
組立や検査が完了した部品は、次の工程に送るために搬出装置によって払い出しをします。
ライン型での搬出機構は主にコンベアなどの搬送装置ですが、ターンテーブル型の搬出機構にはロボットを使って搬出したりします。
検査
組立が終わった製品は良否判定をするために検査を行います。
検査にはカメラやセンサーによる画像判定や、色を判定する方法、3D測定機により自動で寸法をチェックする方法、金属探知機やX線検査機により異物の検知をする方法があります。
梱包(箱詰め、整列など)
梱包の工程では、畳まれた段ボールを箱状に組み立てる、製品を段ボールの中に納める、緩衝材を投入するなどの作業があり、これらを自動で行います。自動でラベルの貼り付けを行う場合もあります。
包装の工程は完成品を貯めて行うことも多く、そういった場合は自動組立機とは別で検討します。
パーツフィーダ
部品自動供給装置と呼び、ボウルや直線状の容器に大量のワークを投入し、容器を振動させたり回転させることでワークの向きを整えて供給します。
5.自動組立機メーカーの選定方法
自動組立機のメーカーを選定する目安として、以下の項目をチェックしましょう。
豊富な実績があるか
メーカーのHPの確認や、直接問い合わせをして、どのような実績があるのか確認しましょう。自動組立機はほとんどがオーダーメイドでありさまざまな種類があります。
導入したい自動組立機に類似したものを製作した実績があるメーカーを選定したほうが、安心して設計・製造を任せることができるでしょう。
弊社は類似した実績がなくても積極的にチャレンジすることをモットーとしています。
コミュニケーションがきちんと取れるか
お客様の要望に沿った自動組立機を製作するためには、お客様の課題をきちんとヒアリングするためのコミュニケーションが必須です。ヒアリングは一回の打合せで終わることはありません。タイムリーにコミュニケーションを取り、課題を仕様に落とし込んだ説明の出来るメーカーを選定しましょう。
弊社はお客様と密にコミュニケーションを取り、お客様本位の考えで課題に取り組むことに自信があります。
トラブル時に対応力があるか
自動組立機が稼働した後は、何も起こらないことはほとんどありません。メンテナンスが出来ていても、様々なトラブルが発生します。そういったときに、すぐに対応してくれるメーカーを選定しましょう。
弊社は小回りの利く会社として、トラブル発生時にも即時対応に努めています。
6.名古屋精工の事例一覧
7.お問い合わせください
名古屋精工は自動組立機に関するさまざまな実績があります。お客様の課題をヒアリングし、最適な自動組立機を設計します。万が一トラブルが発生した場合は直ぐに原因を調査し、できるだけ早期に復旧させます。自動組立機の導入に関してお悩みの場合は、名古屋精工までお問い合わせください。