クリップ組立治具
クリップ組立治具とは
書類等を挟むクリップボードの挟み込み部分を組み立てるための治具となります。
長時間作業で、身体への負担や作業効率が低下し、生産性にも影響が発生します。このような問題を踏まえて製作した専用機がクリップ組立治具です。
装置の概要
この装置は、クリップボードの一部、バネ部品などを使用した挟み込み構造部分の組立治具となります。
コンパクトなサイズで持ち運びも可能です。座ったままの作業で、3つの部品を簡単に組み合わせることができ、どなたでも迅速かつ容易に操作できます。
優れた携帯性と使いやすさを備えたこの装置は、多様な環境で効率的な作業が可能です。
ワーク概要
片側ヒンジ型樹脂製クリップ
構成部品:樹脂板(80×50×t15)、コイル状バネ(φ4×L10)、L字芯棒(φ1×L80)
お客様からの課題・要望
樹脂板部品とコイル形状バネ部品を、手で保持しながら組み合わせる工程で、作業者の手に負担がかかっています。また、L字芯棒を打ち込んで挿入する際に曲がってしまい、部品ロスが多く発生し困っているため、負担軽減ができ安全で、誰でも作業がやりやすい装置を製作してください。
技術的ポイント
- バネケースに、バネを組付けたものにL字芯棒部品を挿入する工程で、真っ直ぐに挿入できず、曲がってしまわないようにするために、挿入には、トグルクランプを使用し、一定方向にしか力が掛からない様にすることで、曲がることがなくなり部品ロスも軽減できるようにしました。
- コンパクトで動力を必要としない構造としたことで、作業者が女性でも簡単に装置の移動ができて、作業場所を選ばず座って作業が出来るようにしました。
- 組合せ部品の保持にはトグルクランプを使用して、作業者の手に負担が掛からないようにし、長時間作業にも対応可能にしました。
- 3種の部品をあらかじめ正確に配置しておくために、仮で固定するシルエット形状の置場を設けることにより、誰でも作業が簡単に、やり易く、間違わないようにしました。
お客さまの声
当社では、主にパートタイムのスタッフに作業を担当してもらっています。 複数名のスタッフが作業を行いますが、構造は非常にシンプルで誰が作業しても部品ロスがなく、簡単に効率よく作業ができるようになりました。 作業者の手に掛かる負担もなくなり、 スタッフ全員が仕事に集中できる環境が 整い、円滑に業務を進めることができ大変満足しています。