ロボットを使った専用機 移載装置 工程の改善事例 段替えレスの実現事例 手作業の自動化・作業性向上事例 把持機能付き(ロボットハンドなど)

薄手品移載ロボット(スカラロボット)

薄手品移載ロボット(スカラロボット)

スカラロボットとは

スカラロボット(SCARAロボット)とは、主に水平面内の作業に特化した産業用のロボットです。
ロボットを導入することで、以下のような特徴やメリットがあります。

主な特徴
  1. 水平方向への高い運動性能
    水平方向の動きに優れており、高速かつ高精度な位置決めが可能
  2. 垂直方向の動きも可能
    水平方向の動きに加え、先端部を上下に動かすことが可能
  3. 省スペース
    設置面積が小さく、限られたスペースでも導入しやすい
  4. 比較的安価
    他の産業用ロボットに比べて構造が単純なため、比較的安価
メリット
  1. 作業効率の向上
    人手に比べて高速かつ正確な作業が可能となり、作業効率の向上が見込めます。
  2. 品質の安定
    ロボットによる作業は均一でバラつきが少なく、製品品質の安定が見込めます。
  3. 人件費の削減
    人手に頼る作業を自動化することで、人件費の削減が見込めます。
  4. 安全性の向上
    危険な作業をロボットに任せることで、作業者の安全性向上が見込めます。

スカラロボットは様々な用途で活用され、人手の代わりとなる現代の産業において欠かせない機械の一つです。

ワーク概要

薄手品(紙/ポリエステル等)、縦横150~700mm、厚さ1~10mm、重さ500g以下

装置の詳細

この装置は、紙/ポリエステルといった薄手の製品を前工程から受取り、後工程に受渡すための移載装置です。
受取ったり受け渡したりするための「ハンド機構」と移載するための「スカラロボット」で構成されてます。
装置を限られたスペースに納めること、単純な繰返し作業が素早くできること、自由度の高い位置合わせができること等より、スカラロボットを採用しました。

弊社からの提案と技術的ポイント

ハンド機構

把持用のエアシリンダには平行開閉タイプではなく、支点開閉タイプを採用しました。
開閉幅を広くすることで、受取り位置が不安定になりがちな薄手品を確実に把持できるようにするためです。

ハンド位置

ふたつのエアシリンダの配置は固定ではなく、移動スライド式を採用しました。
ワークの大きさにより把持位置を変えた方が安定的に移載でき、ロボットへの負担も軽減できるからです。

弊社からの一言

弊社はYAMAHA以外にデンソーウェーブ・川崎重工業・安川電機などのロボットも取扱っています。
特に川崎重工業株式会社様とはパートナー契約を結んでいますので、サポート体制も充実しています。