キャップシュリンク機
装置概要
樹脂容器のキャップ部に、シュリンク用フィルムを被せ、加熱・熱収縮によりシュリンク包装・検査までの工程を一貫して処理する装置です。
キャップシュリンク機とは
キャップシュリンク機とは、ボトル・容器の口元キャップ部分にシュリンクフィルムを巻く装置です。
シュリンクを巻く方法として、熱を加えて収縮するフィルムの性質を利用し、製品の形状に沿って密着させる熱収縮方式が一般的です。
キャップシュリンク包装はキャップをしっかりとシュリンクフィルムとともに密閉させることで製品の安全性や衛生面を高めます。
シュリンク機の種類としては、手動式や自動式があります。
手動式は少量多品種向きですが、自動式は大量生産のラインに組み込まれることが多いです。
ワーク概要
樹脂チューブ(φ32~45・胴長80~200mm)
装置の詳細
この装置は、搬入コンベア、インデックス、加熱炉、検査部、シュリンクカッターから構成されます。
手搬入されたチューブを横送りコンベアにて搬送、エスケープ用シュートからマンドレルに押込み、サーボ式インデックステーブルにて順送りします。一方、紙管に巻かれたシュリンク材を定寸切り出しカット、口を広げてチューブのキャップ部へと被せます。
その後、円弧状の加熱炉ドームの中を時間をかけて移動、熱収縮処理します。
加熱炉から抜け出たチューブは、シュリンクフィルムの有無、規定量のフィルム寸法で被せられているか検査し、NG品は分けて排出します。良品はその後、カメラ検査を経て箱詰めされます。
お客様からの課題と要望
- ワーク供給/排出を人手で行う半自動機とし、ワンオペ体制で人件費を抑えたい
- オペレータの負担を軽減させるよう極力段替調整機構を少なくしたい
- マンドレルからチューブが浮くことでヒータへの接触が懸念される
- 異常停止時、炉内に残されたチューブが溶け落ちたり、出火しないよう熱源から遠ざけたい
弊社からの提案と技術的ポイント
- 搬入コンベアは小径ローラータイプとし、コンベア上でまとめてチューブを並べ易くしました。
- マンドレルと抜き差し用クランプ爪以外は基本段替えレスとしました。
- マンドレルに挿したチューブは最初にプッシャで端面まで押さえつけ、浮き防止としました。
- 加熱炉本体は可動式とし、必要に応じてスライド移動。ヒータも自動停止することで安全性を確保しました。
また、規定時間以上加熱炉内に留まらないよう、強制排出機構も付加しました。 - オプションとして、シュリンクフィルムにツマミ・ミシン目を入れることも可能です。
弊社からの一言
弊社では、キャップシュリンク機はもちろん、キャッピング機やアキュムレータ、画像検査機などチューブの各種生産設備を手掛けています。
チューブに関する装置はぜひご相談ください。