改善別の事例 品質の安定化事例 搬送機能付き

ロボット箱詰め機

ロボット箱詰め機

箱詰め機とは

箱詰め機とは、製造ラインの終端で製品を段ボールやケースに自動で詰める装置です。食品、医薬品、日用品などの大量生産現場で使われ、省力化と作業の効率化を図ります。製品を整列・集積し、箱に投入、フラップを閉じて封緘するまでを自動化できます。

種類には、製品を上から詰めるトップローディング型、横から詰めるサイドローディング型、柔軟性の高いロボット型があります。人手作業に比べてスピードが早く、ミスやケガが発生していた問題を解消。製品の品質保持やパッケージの均一化にも貢献します。用途や製品形状に応じて最適なタイプを選定します。

装置概要

この装置は、キャッピング後の樹脂チューブ(直径30~50mm、長さ170mm)を、千鳥配列で通い箱に整列・集積して自動で箱詰めするものです。通い箱にはあらかじめガゼット袋がセットされており、樹脂チューブは最大160本まで収納可能です。樹脂チューブのサイズや箱の寸法、入れ方が変わる場合にも対応できるよう、スカラロボットを活用し、柔軟かつ高精度な動作で安定した箱詰めを実現します。生産性と作業効率を向上させる省力化装置です。

導入効果

本装置の導入により生産数を抑えることなく箱詰め工程の無人化を実現しました。
カメラを使用して確認している為、入り数ミスが後工程に流れることもありません。
通い箱サイズの切替も10分程度で変更でき小ロット・多品種生産への柔軟な対応が可能となりました。

特に、初めてロボットを導入されるユーザー様からのご依頼であった為、万が一の不具合時に迅速な復旧ができるよう、操作性やメンテナンス性を重視した設計としています。ロボット未経験の現場でも安心して導入いただける、省力化と効率化を両立したパッケージング装置をご提案いたしました。

工夫したこと

品種切り替えを短時間で行うため、交換が必要な部品には位置決め機構を設け、誰でも正確に素早くセットできるようにしました。また、装置各所の調整箇所には目盛やガイドを付けて数値化し、作業者が工具や熟練を必要とせずに簡単に調整できる設計としています。これにより、段取り替えの時間を大幅に短縮し、生産の柔軟性と効率を高めることが可能となりました。

お客様の声

当社では初めてロボットを導入するにあたり、不安もありましたが、操作性やメンテナンス性を考慮した設計のおかげで、スムーズに現場へ導入することができました。特に品種切り替えが非常に簡単で、部品の交換や調整も短時間で行えるため、小ロットや多品種の生産にも柔軟に対応できています。これまで人手に頼っていた作業が自動化され、省力化と作業の安定化を実現できました。